堀江貴文(ホリエモン)子宮頸がん予防接種HPVワクチンへの男気

今回は別名「マザーキラー」と呼ばれる婦人科系疾患である子宮頸がんとその予防接種であるHPVワクチンの積極的勧奨再開に向け、男性の堀江貴文(ホリエモン)さんがアツく活動する理由と、

子宮頸がんの原因とされるHPV(ヒトパピローマウィルス)というウィルスや子宮頸癌という病気についての詳細、各種検査方法、HPVが男性にも与える恐ろしい病気について調べました。

◆金の亡者と言われがちな堀江貴文(ホリエモン)がしている意外な活動に「予防医療普及協会」HPVワクチンの接種推奨と婦人科疾患・子宮頸がんのリスクへの警鐘 画像

 

堀江貴文さんが理事のひとりを務める「一般社団法人 予防医療普及協会」では「パ・ピ・プ」予防医療活動として現在特に子宮頸がん予防」「胃がん予防」「大腸がん予防を掲げて活動しています。

 


画像:テレ東ニュース

 

その中でも子宮頸がん予防「HPVワクチン」は世界中で当然のように摂取されているのも関わらず、日本では7年前にマスコミ報道からの影響で国が積極的勧奨をストップしており、2020年現在未だに積極的勧奨を再開しないままです。

 

その世界水準を完全に逸脱した日本の危機的状況について、堀江貴文さんも積極的にHPVワクチン接種の意義と合わせて意見を発信されています。

 

日本の接種率は
2019年
70%以上から0.3%へ墜落。

 


画像:テレ東ニュース

 

子宮頸がんは特に他のがんとは違い、20代女性にもとても多く発症するガンであり、妊娠・出産・子育て世代といった若年層の女性から発症するがんであることから、出産後に母親が子宮頸がんで亡くなるケースも多く存在し、「マザーキラー」と呼ばれています。

 

若い人たちの命を守って欲しい

 

堀江貴文さんは強く訴えかけます。

 

 

◆日本国内での子宮頸がんの死亡者数、HPVウィルス感染者数は?

 

女性の「子宮がん」には「子宮頸がん」「子宮体がん」の2つがあり、その中でも「子宮頸がん」は若年期の女性を襲うガンであり、日本では年々増加傾向にあります。

 

 

日本国内での子宮頸がんによる死者数は、2019年現在年間約2700人ほどですが、発がん性のハイリスクHPV感染者数はその4~5倍存在すると言われています。

 

その数は日本で年間15,000人くらい。発病者の死亡率は20~25%程度です。
引用元:みやたけクリニック

 

現在日本女性の
74人に1人が罹患し、

340人に1人が子宮頸がんで死亡

 

また、この発がん性のハイリスク型HPV感染はとても日常的かつ頻繁に起こる事であり、逆に生涯で1度も感染しない女性の方が珍しいという感染症です。

 


画像:ジェネティックラボ

 

米疾病対策予防センター(CDC)によると、性交体験のある女性は50歳までにその80%HPVに感染するそうです。ごく日常にありふれたウィルスであることが分かります。

 

抜き打ちテストすると全年齢トータルで10%若い女性限定では30~60%に発癌性HPVが検出される
引用元:みやたけクリニック

 

自分には関係ないという病気ではない事が分かります。

 

 

◆子宮頸がんの原因とされるHPV(ヒトパピローマウィルス)はコンドーム使用でも予防できない性感染症(STD)

 

死亡率の高い他のがんに関しては原因が特定されていないものが多いですが、子宮頸がんに関してはHPV(ヒトパピローマウィルス)の中の高リスク型というごくありふれたウィルスによる感染症であることが判明しています。

 

 

また、このHPVはあまり名前が一般に浸透していませんが、性交渉によって感染する性感染症(STD)であり、厄介なのがコンドームを使用しても感染予防が出来ない感染症だというところです。よって性行為経験のある女性は誰でも感染しうるものでもあります。

 

 

◆大半のHPV感染は免疫力で自然治癒するが一部で長期持続感染することで子宮頸がんへ進行する

 

HPV感染自体は感染したとしても70%は1年以内に、90%は2年以内に自然治癒することが分かっています。しかしその一部では長期持続感染を起こし、前がん症状(異形成)を経て子宮頸がんへ進行します。

HPV感染から子宮頸がんに至る期間は平均10年以上とされていますが、個人差があり、免疫力が弱い体質などでは数年で進行する場合があります。
引用元:株式会社LSIメディエンス

 

その中でも16型・18型は、感染から発がんまでの期間が非常に短く5年程度というデータもある事から、ハイリスク型の中でも特に危険なハイリスク型と言われています。

 

性交開始年齢の若年齢化が進んでいる現代では、20代や30代といった妊娠出産に重要な時期において子宮頸がんの発症が直撃するケースが多くなっています。

 

◆堀江貴文(ホリエモン)が推奨・積極奨励再開を求めているHPVワクチンは子宮頸がんの原因に対する予防接種。ハイリスクHPV(ヒトパピローマウィルス)とは?検査できる?画像

 

HPVとはヒトパピローマウィルス(Human Papilloma Virus)の頭文字をとった略称で婦人科系疾患のひとつである「子宮頸がん」の原因とされているウィルスです。

 


画像:ヒトパピローマウィルス

 

HPVと言っても、その全てが子宮頸がんの直接の原因となるわけではないようで、HPV180以上の型のうち、型によってその症状は異なるようです。

 

日本語ではヒト乳頭腫ウィルスと言うように、感染すると乳頭のように盛り上がった腫瘍(いぼ)を形成することが主な特徴となるウィルスです。多くのHPVのうち、子宮頸がんの元となるのは高リスク型のHPVと呼ばれています。

 

 

◆子宮頸癌、外陰癌の発生要因と考えられるハイリスク型HPV(ヒトパピローマウィルス)とは?何種類?検査で分かる!

 

高リスク型HPV感染は子宮頚部から採取した細胞からさらにDNAを抽出し、HPV核酸キット(体外診断用医薬品)で判断します。これによって、子宮頸がんを誘発する可能性が認められている高リスク型HPVの有無を確認し、その後の治療方針を決定します。

 


画像:ドクターアンドポストの郵送検診

 

現在では自宅で出来る
郵送検査キットもあります。

 

180以上の型のHPVのうち、人間の生殖器粘膜に感染する型は40以上と言われており、その中でも子宮頸がんの発症に関わっているHPV「高リスク型HPV」として少なくとも15種類の型が現在までに知られており警戒されています。

 


画像:テレ東ニュース

 

その中でも特に全世界の子宮頸癌患者約50%から検出されたのがHPV16型というタイプのものだという事が分かっています。

 

<高リスク群>計15型

HPV 1618
HPV 3133353945515256585968、73、82型など

※HPV検査における分類:赤太字がさらに子宮頸癌の前駆病変の進展リスクの高い型(悪化しやすい)と言われているもの

 

日本人女性の子宮頸がん患者からは16型、18型、52型、58型、33型、31型が多く検出されている状況です。

 


画像:BD

 

HPV型別のリスクとしては世界と日本では少し傾向が異なるようで、日本人を対象にした研究によると、

31型(リスク倍数24.7倍)、33型(リスク倍数20.3倍)、18型(リスク倍数14.1倍)の順で軽度、中度異形成細胞が高度前がん病変(高度異形成)へ進展する※という結果が発表されています。
(※HPV陰性患者の進展リスクを1とした場合)

 

 

◆婦人科検査の流れは?子宮頚部の状態を確認。軽度・中度・高度異形成、浸透ガン(子宮頸がん)感染症検査でHPV陽性反応。細胞診と組織診の違いは?画像

 

子宮頸がん検診の流れはおよそ下の図のようになっています。

 


画像:2020年5月作成

 

現在の症状の段階によって、その後の治療方針が変わっていきます。一度HPV陽性として検出されても、ほとんどの場合は時間をかけて自然消失することから1回の検査で陽性であっても過剰に心配する必要はないようです。

 

しかし、半年から1年後の再検査で再びHPV陽性が確認された場合は、「持続感染」と考え、異形成や将来的に子宮頸がんへ進行する可能性が出てくるため、陰性になるまでの間、HPV検査細胞診の定期検診が子宮頸がんの予防のためには必要となります。

 

まずは現状の把握から。

 

◆①視診細胞診とは?受診費用、検査時間、結果は?/子宮頸がん検診

 

子宮がんには「子宮体がん」と呼ばれるものと「子宮頸がん」と呼ばれるものがあり、それぞれ発生する部位が異なります。子宮頸がんは子宮の入り口辺りに出来る組織の病変から始まります。

 


画像:2020年5月作成

 

①の視診細胞診では腟を腟鏡(クスコ)で広げ、細い棒のような器具を使って子宮頚部・頚管をかるく擦ることで細胞を採取し、細胞をスライドガラスで染色後、異常細胞がないかを顕微鏡で調べる方法です。

 

■受診費用:約数千円
■検査時間:5分~10分程度
■検査結果:1~2週間後

 


画像:茶屋町レディースクリニック

 

上の図を見ると、子宮頸がんが出来る部位をこすって細胞を採取する様子が分かります。

 

 

◆②組織診コルポスコープ検査、狙い組織診とは?/子宮頸がん検診

 

②のコルポスコープ検査組織診では、①の視診細胞診で異常が確認された場合に行うさらに綿密な検査です。コルポスコープ検査で子宮腟部を拡大して肉眼では見えない僅かな異常も発見することが出来ます。

 


画像:有馬産婦人科医院

 

組織診では特にがんの疑いがある部位について切除用の器具で3-5ミリ程切り取り、顕微鏡で組織を調べます

 

組織検査では、細胞自体の変化に加え、がんの診断にとって非常に重要な情報である組織構築や細胞の配列(並び方)を観察します。
引用元:大阪ガン循環器病予防センター

 

この細胞診検査により判明した症状の進行度段階別に分類し、下記のような細かい分類が示されることとなります。

 

●異常なし
●炎症あり
●軽度病変の疑い
●高度病変の疑い
●軽度異形成
●中等度異形成
●高度異形成
●上皮肉がん
●扁平上皮がん

 

また、症状の進行度合いによって、その後の治療方針が決定します。

 

■受診費用:約数千円
■検査時間:5分程度
■検査結果:その場でわかることが多い

 


画像:arimacci.com

 

狙い組織診では組織の変異が特に強く見られるところ(進行度合いの高そうな部位)を数か所採取して調べる方法です。

 

 

◆HPV検査で高リスク型の陽性・陰性を判断/子宮頸がん検診

 

HPV検査では細胞のヒトパピローマウイルスの遺伝子(DNA)有無を調べ、存在が確認された場合には、それが前述の高リスクHPVにあたるか否かを判断することになります。

 

 

■受診費用:約数千円~1万円前後
■検査時間:5分~10分程度
■検査結果:約1~2週間後

 

軽度病変異形細胞が出ていても、高リスク型HPVに関して陰性であれば、将来的にがん化する確率は低いと言われています。

 

 

◆子宮頚部高度異形成(子宮頸がんの1歩手前)の原因にハイリスク型HPV感染。その感染症の症状とは?

 

子宮頸がんの怖いところは、本人が全く自覚症状がない間に病変が進行していくところです。

HPV感染症になっていることはおろか、高度異形成、あるいは既にガンになっていても、日常生活に支障のないまま進行が進み、若くして子宮を失ったり、命まで失うというケースがあるようです。

それを防ぐには、子宮頸がん定期検診が欠かせないという事になります。

 

 

また、他のがんと違って、子宮頸がんは検診によって「確実に防げるガン」とも言われています。

 

堀江貴文さんが理事のひとりを務める「一般社団法人 予防医療普及協会」では「予防できる死に至る病気」をターゲットとして絞っていったという事でしたが、その中のひとつとして取り挙げたのが「子宮頸がん」でした。

 

 

堀江貴文さんは、2013年に厚生労働省が「積極的な接種勧奨の差し控え」を通達したことから接種率が1%未満に激減した子宮頸がん予防接種であるHPVワクチンの「積極的な接種勧奨」、つまり自治体からのお知らせのあるような形で確実に予防接種が受けられるような働きかけを再開するように強く訴えています。

 

なぜなら、女性にもあまり知られていないのがこのHPV子宮頸がんとの関係であり、それによってどんどん女性の性を脅かすものが若い女性の日常に溶け込むように忍び寄る中、一方で毎年2700人もの女性が命を落としている現状があるからです。

 

◆2009年以降日本で承認された子宮頸がんリスクを低下できると期待されるHPVワクチンとは?打つ年齢は?予防接種が可能に! 堀江貴文(ホリエモン)が熱弁 画像

 

検診で防げるガンであると言われている子宮頸がんではありますが、検診自体が若い女性にとっては特に心理的ハードルが高く、より重要となるのが第一次予防としてワクチン接種です。堀江貴文さんも第一次予防(HPVワクチン接種)、第二次予防(子宮頸がん検診)の重要性を語っています。

 


画像:2020年5月作成

 

ところが、日本での子宮頸がん予防接種スタートは初動から欧米諸国に遅れていました。いずれも世界約130か国で承認されているワクチンでしたが、日本ではスタート時から承認自体が遅れている状況が続きました。

 

さらに一旦は予防接種の対象となる年齢のゾーン(小学校6年生から高校1年生)での接種率が7割弱にまで達したにもかかわらず、現在の日本での接種率は0.3%(2019年数値)という状況となっています。

 

接種率が
70%弱から0.3%へ

 

予防接種の対象となる年齢は性接触性交開始年齢より「前」という事で、小学校6年生から高校1年生までの期間の接種が日本では勧められています。(※大人になってからも受けられます)

 

 

これには理由があって、既にHPVに感染した既往がある女性の抗体価と比較すると、HPVワクチン接種者の抗体価が5-24倍であったという結果がある事から、HPVに感染する状況が起こる前の10代の早いうちにワクチン接種を行うことでより効果を高めることが出来るという事があります。

 

 

◆アメリカと欧州で開発された子宮頸がんHPV予防接種 4価ワクチン「ガーダシル」と2価ワクチン「サーバリックス」とは?

 

2006年、アメリカのメルク社によって開発されたHPV 6・11・16・18型に対する4価ワクチン「ガーダシル」 (Gardasil)はアメリカ国内で同年6月、ヨーロッパでは9月に発売されました。

 

翌2007年には、フランスのグラクソスミスクラインのHPV 16・18型に対する2価のワクチン「サーバリックス」 (Cervarix)がオーストラリアで承認された後に次いでヨーロッパでも承認されました。

 


画像:テレ東ニュース

 

日本国内ではどうかというと、最初の4価ワクチン「ガーダシル」が欧米で承認されてから3年以上も遅れて2009年10月になってようやく先に後発の2価値ワクチン「サーバリックス」の使用が承認され、4価ワクチン「ガーダシル」の承認に至っては2011年7月まで待つこととなりました。

 


画像:テレ東ニュース

 

さらに当時はいずれも3回接種の合計で4-5万円程度の費用負担があるという事で全く普及もしないという状況が続きました。

 

その後、ようやくワクチン接種推進がされ、無料もしくは低額で接種を受けられるようになっていた2012年10月段階での調査では、事業の対象者(およそ小学校6年生から高校3年生相当の女子)における接種率の割合は67.2%までに達しました。

 


参照:守れる命を守る会

 

ところがそこから一転して、2013年4月以降、「積極的な接種勧奨の差し控え」が出され、その後の接種者が1%を切る状況にまで接種率が墜落しました。

 

◆日本国内で子宮頸がんHPVワクチンの予防接種が行われなくなった原因に副作用・副反応に対するマスコミのメディア加熱報道があった事を堀江貴文(ホリエモン)が解説

 

日本国内でこれだけ世界レベルで普及しているHPVワクチンが積極的勧奨を差し控えられる状況となった原因として、HPVワクチン接種への不安を煽るマスコミの報道がありました。

 

2013年6月の時点で、専門家会議では接種後原因不明の体中の痛みを訴えるケースが30例以上報告されたという内容を出し、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会も組織され、2016年に集団訴訟が行われるという状況となりました。

 


画像:ANNニュース

 

HPVワクチン接種には副反応として、呼吸困難、蕁麻疹、疼痛などの訴えといった重い症状は10万人当たり52.5人の割合で発生するという事が疑われることとなりました。

 


画像:テレ東ニュース

 

HPVと子宮頸がんの
関係性を知っている人で、
手続きをした人しか受けられない状況に。

 

自治体は積極的に接種を薦めることを控えているため、他の定期接種ワクチンとは異なり一斉通知をしていない。接種を希望する者は、住民票のある自治体に問い合わせ、接種券・予診票を入手する必要がある
引用元:Wikipedia

 

2015年には世界保健機関(WHO)が選出したワクチンの安全に関する国際委員会 (GACVS) が、日本における「HPV予防接種差し控え」の対応について「ワクチン接種と副反応の因果関係は無い」と日本に勧告しています。

 


画像:日本産科婦人科学会HP

 

世界中の有識者から
日本は非難される状況。

 

専門家の副反応検討委員会は、子宮頸がんワクチンと副反応の因果関係は無いと結論を出したにもかかわらず、政府は予防接種を再開できないでいる。以前からGASVSが指摘しているとおり、薄弱なエビデンスに基づく政治判断は、安全で効果あるワクチンの接種を妨げ、真の被害をもたらす。若い女性が本来なら避けられる筈の子宮頚がんの被害と脅威に暴露され続けている。
— 世界保健機関 ワクチンの安全性に関する国際委員会、2015年12月22日

 

ホリエモンも
HPV接種に対するマスコミ報道を大きく批判!

 

 

堀江貴文さんは名古屋市が調査した名古屋スタディの研究結果を挙げ、以下の点について強く主張をし、HPVの積極的勧奨による接種再開を提唱しています。

 

HPVワクチンの副反応と呼ばれる問題はワクチンを打った層と打っていない層で両方に「優位差がない」つまり、統計的に言って打っても打たなくても同じような反応は起きてしまう事(因果関係は見られない)という事が発表されています。

 

WHOが1国のみを名指しして非難することは異例であり、恥ずべき事だとも言われています。それでも厚生労働省元職員は、HPVワクチン接種への不安を煽るマスコミの報道、およびそれに影響を受けた世論がある以上、「積極的な接種勧奨」を再開することは難しいという結論で現在に至っています。

 

どのくらい世界基準から逸脱しているかは
グラフを見れば一目瞭然。

 

 

一方で、産婦人科医らで構成された団体である「HPV JAPAN」

 

HPVワクチンの不安のみをあおる報道は、日本の将来に大きな禍根を残す
引用元:Wikipedia

 

という声明も発表しています。明らかに世界中の子宮頸がんHPV感染症が減少していく中での現在の日本が国として勧奨を再開しない事が続けば、将来的にワクチン接種を勧奨しなかったことに対する、不作為責任を問われることも危惧されるとも言われています。

 

 

◆子宮頸がん予防のHPVワクチン接種の世界的効果は?現在では9価ワクチンも!東京都以外・大人でも・男性でも受けられる医療機関・費用(値段・価格)や接種回数は?

 

2014年9月には世界で先行接種されていた2価、4価ワクチンに続き、子宮頸がんの原因となるHPVの90%をカバーすることが出来る9価ワクチンの「ガーダシル9」がアメリカで認可され、9歳から26歳の男女に接種されることになりました。

 

 

日本では2020年現在
まだ未承認。

 

9価ワクチンの「ガーダシル9」では4価で対象となっていたHPV 6・11・16・18型に加え、HPV 31・33・45・52・58型にも追加対応する形の予防接種となっています。

 

2015年にはカナダ、EU、オーストラリアで承認されており、2018年までに世界77か国で承認されている、既に世界水準の子宮頸がん予防接種となっています。

 

HPVワクチン接種を導入した国々では接種世代におけるHPV感染率の劇的な減少が認められているほか、高度異形成等の前がん病変の減少が確認されていることを2017年12月の声明で発表しています。

 

子宮頚がんの
死亡率が加速している
日本は世界と逆行状態。

 

 

9価ワクチンは
HPV型の90%以上をブロック

 

これだけの効果の認められる9価ワクチンですが、日本ではまだ承認されていないワクチンである為、摂取できる病院はいくつかあるものの、いずれも個人輸入のような形での対応であり、接種費用がかなり高額となっています。参考までにガーダシル9価ワクチンについては以下のような価格が提示されていたので参考になさってください。

 

●11歳~14歳(2回)半年後の接種
●15歳以上(3回)2か月後、さらに半年後
1回の接種につき各35,000円~50,000円(参考価格)+初診料

※15歳以下のお子さんがいる場合は居住の自治体に問い合わせると自治体によって助成が出る場合もあるようです。(現在問い合わせ中なので追記します)

 

3回打ったら
10万円超(;’∀’)
15万円!?

 

ざっと見たところ、およそ1回の接種は35,000円~50,000円前後であることが多いようです。複数回打つことが推奨されている背景としては、1回のみ接種したケースに比べ、3回の接種を実施した群の抗体価の上昇が大きくなっているという事からです。

けれども、全く打たない場合と比べれば、たった1回の接種でも、少なくとも4年間は安定した抗体価を保つことが確認されています。

 

2017年時点で、サーバリックスで最長9.4年ーダシルで最長12年のHPVの感染予防効果の持続が確認されている。計算によるシミュレーションでは、20-30年以上有効性を保つと予測される

 

シュミレーションが確かなら
約10万円で子宮頸がんリスクを
90%防げることに。

 

 

堀江貴文さんが理事のひとりを務める「一般社団法人予防医療普及協会」のサイトではガーダシル9価ワクチンを接種できる医療機関を紹介しています。(男性が接種できる医療機関もあり)

 

■全国のガーダシル9価ワクチンを接種できる医療機関リストはこちら(外部サイト)

 

◆予防医療普及協会理事・堀江貴文(ホリエモン)がHPV予防ワクチン接種について積極的勧奨の再開を求めて熱弁!子宮頸がんだけでなく実は男性にも悪影響のあるウィルスだった!画像

 

厚生労働省が積極的に接種を勧奨するのをやめてから2020年で7年、2019年の段階でワクチン接種率がなんと0.3%まで低迷していることに対し、堀江貴文さんはその危機感を色々な場で訴えています。

 

ホリエモンも
HPVワクチン打ったらしい。

 


画像:テレ東ニュース

 

でもホリエモンは
子宮頸がんにはならないよね?

 

HPVという感染症が性行為と関連している性感染症(STD)であることから、女性は主に男性から感染を受けていることが分かります。そのため、男性側の予防も同じくらい大事・・・という事か?と思いました。でも自分にリスクが無いもの、女性を守る事だけの為に10万円以上も払ってワクチン接種をするとはとても思えない日本。

 

そこへ絶妙に刺したのが
堀江貴文さんのお話。
男性にもHPV感染は重大な影響が!

 

◆男性の堀江貴文(ホリエモン)が子宮頸がんを予防するHPVワクチン接種を受けたのはなぜ?男性症状の尖圭コンジローマ、肛門癌、舌癌、咽頭がん、陰茎がん

 

HPVは女性の若年期の死亡率を上げている婦人科の疾患である子宮頸癌だけでなく、男性の場合は最もかかりやすい疾患としては尖圭(せんけい)コンジローマ、それだけでなく悪性腫瘍として肛門癌舌癌咽頭がん、陰茎がんなどの癌の発生に関係することが分かっています。

 

HPVが悪さをするのは
女性に対してだけでなかった!

 


2020年5月作成

 

HPVワクチンは上記悪性腫瘍である男性もかかるがんについての抑制効果も明らかとなっており、2018年までに男性への接種を認める国家は、77か国となっている状況です。

 

HPVが原因とされる疾患を示した図がこちらです。

 


画像:2020年5月作成

 

HPVワクチンを受けていない15~19歳の男子尖圭コンジローマ発症件数は予防ワクチン接種によってマイナス50%近くに及んでいます。その他にも手足のイボの発生原因となる型もHPVが起因しています。

 

 

◆女性の出産を脅かす子宮頸がん、その原因となるHPV予防には男性側にも予防接種を普及することが鍵となる?堀江貴文(ホリエモン)が子宮頸がんを予防するHPVワクチン接種を熱弁する意味 画像

 

HPVウィルスは男女ともに様々な疾患を予防することが既に分かっています。フィンランドではHPVワクチン接種によってHPV関連の浸潤ガンについても大幅にそのリスクを低下しているデータが出ています。

 


参照:YOKOHAMA HPV PROJECT

 

性交渉によって感染するSTDであるHPV感染症は、女性だけでなく男性のワクチン接種によって、お互いにそのリスクを低減させることが出来るという事になります。

 

 

ところが日本では

 

ワクチンが中1年生~高校1年生の
定期接種であることを

そもそも知らない人が多い。
女性ですら知らない。

 

 

だから
当然打っていない。

 

怖いから打っていないというよりは、そもそも自治体からの検診のお知らせ等で知らされていないため(積極的勧奨の停止が理由で)、打っていないのではないかという事が専門家からは指摘されています。

 

 

◆男性の堀江貴文(ホリエモン)がワクチン接種を熱弁するようになった理由に元彼女の子宮頸がん発症の経験 画像

 

堀江貴文さんにはもうひとつ、自身の若い頃に交際していた元彼女が子宮頸がんになったという経験をお持ちだったようです。

 


(堀江さんは子宮頸がん予防のためのイベントも開催)

 

当時、堀江貴文さんは自分とほぼ同年代の25歳という年齢だった元彼女が、20代でガンになるという事が想像できず、本当に「嘘だろ、騙してるだろ」ビックリしたそうです。しかし、元彼女がその時なっていた癌は子宮頸がんだったそうです。

 

若年期の女性を
容赦なく襲う子宮頸がん

 

 

その後、堀江貴文さんの周りでは元彼女さんと同様、周りの若い女性に次々と子宮頸がんを発症する人が何人も現れ、女性にとってとても大きな問題である子宮頸がんについて意識するようになったようです。

 

子宮頸がんは、
検診で予防できるガン
しかも
HPVワクチンで予防できる
と知った。

 

子宮頸がん検診に加え、HPVワクチン接種という前段階での第一次予防がきちんと徹底できれば、子宮頸がんという若年層の女性の命や子宮を奪うリスクは殆ど潰すことが出来るという事を強く訴え続けています。

 

政治家に頭を下げてまで
「HPV子宮頸がんワクチン」
積極勧奨再開を求める

 


画像:テレ東ニュース

 

堀江貴文さんの子宮頸がんに関する活動を見ていくと、単に男性にも悪影響があるからという理由だけではない熱意を感じます。

むしろ堀江貴文さんが男性にも影響があると強く主張するのは、男性側の現状ほぼゼロに近いHPVワクチン接種率を増やすことで、女性から子宮や命までもを奪う子宮頸がんの発症率を少しでも下げたいという熱意を感じます。

 

ホリエモンって
普段は攻撃的だけど
女性に対しては
『「ほんとに」優しい男性』なのかもしれない。

 

 

堀江貴文さんからは、言葉の端々に女性に対するリスペクトと問題の深刻性を女性以上に理解した上で「女性の未来を守るための行動」を懸命にやっているということが伝わってきます。

 

78人に1人が
子宮頸がんになるのは
もはや日本だけ。

 

 

HPVワクチンを最初から積極的に接種を続けているオーストラリアや、HPVの研究者のひとりであるカナダ・ラヴァル大学Marc Brisson教授は

 

「向こう10年で、20~30代の女性の子宮頸癌罹患率が下がっていくだろう」

 

と指摘し、子宮頸癌撲滅の可能性にも触れています。

 

 

HPVワクチンは
自分と愛した人の未来を守る
予防接種です。

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