今回はユニークなキャラクターと大御所女優としての演技力を長い時代発揮されてきている泉ピン子さんの星を見てみました。
◆泉ピン子さんの星座・ホロスコープ算出の基本情報(生年月日・出生地・時間)その他占い情報
日本を代表する大御所女優の泉ピン子さんはいつも明るくユニークなお人柄が印象的ですが、幼少期は継母に育てられ、その後『ウクレレ歌謡漫談家』を目指していた若い頃には、キャバレーのドサ周りを8年以上という、今では考えられないほど厳しい若年期、下積み時代をご経験されています。
その後しばらくして泉ピン子さんは当時の日本国民全員が見たと言っても過言ではないNHKドラマ『おしん』に母親役として出演します。
ようやく舞い降りてきた千載一遇のチャンスに、真冬の川に入って渾身の演技を披露、その甲斐あって、現在でも歴代1位を誇る驚異的な視聴率をたたき出します。
ド根性!
そこから泉ピン子さんは一躍、大女優としての道を駆け上がり、昭和、平成、令和と三時代を跨いでその時代の名作へ出演。厳しい芸能界の第一線で生き残り続けてきた実力者です。
自身の厳しい下積み時代の経験から、いつの間にか『芸能界のご意見番』としても君臨しつつ、一方では大女優らしからぬチャーミングで歯に衣着せぬ飾らない物言いから、お茶の間でも人気の女優さんでもあります。
では、泉ピン子さんのホロスコープを出すための生年月日、出身地、時刻、そしてその他各種占いのメモ情報を見ていきましょう。
◆泉ピン子さんの生年月日(時刻)/出身地
◆生年月日:1947年9月11日(時刻不明)
◆出身地:東京都中央区日本橋
<1947年の出来事>
●連合国軍最高司令官総司令部: ダグラス・マッカーサー
●5月3日:日本国憲法施行
●9月3日:井の頭公園内の井戸で米軍の時限爆弾が発見され処理中に爆発する
●9月15日:利根川が決壊し、関東地方大水害となる
●黒澤明『素晴らしき日曜日』公開
焼野原のうえ食料も物も何もない東京の「ゼロ時代」と、泉ピン子さんの若き芸人時代の厳しい下積み時代、「ゼロ出発」はとても類似しているように思います。
そして共に輝かしき時代へ向かって技を磨いていったのでした。
◆泉ピン子さんのその他占い情報
◆干支:昭和22年 丁亥-ひのとい
◆曜日:木曜日
◆六輝:先負
◆九星:八白土星
◆数秘運命数:5
◆動物占い60:(30)順応性のあるオオカミ
◆泉ピン子さんの出生日のホロスコープと太陽星座、月星座
ここからは泉ピン子さんのホロスコープと全体の軸となる「太陽星座」、潜在的な性質に大きな影響を与える「月星座」についてみていくことにしましょう。
ARI占星学総合研究所サイトより算出
※時刻不明での算出です。(0:00設定)
◆泉ピン子さんの太陽星座は乙女座
泉ピン子さんの太陽星座は「乙女座」です。
「乙女」というと、一般にはちょっとイメージ的に意外に思われるかもしれませんが、乙女座の持つ星の性質からするととても「なるほど!」感がとてもあります。
というのは乙女座はとても正義感が強く、「秩序」や「しきたり」を重んじる星座です。そして、心から相手のためと思っての「お説教」や「ダメ出し」などを自分が悪者になるリスクを背負っても引き受けるところがある、善意の人でもあります。
そこへ独特のユーモアを混ぜようとするサービス精神があるのはいいのですが、しばしば乙女座の織りなす笑いは知的であることから「皮肉」と取られてしまうという、何とも損な役回りになりがちな星座でもあります。
このあたりは、泉ピン子さんが過去に後輩たちへの独特の「ダメ出し」で「後輩いじめだ」などという濡れ衣を着せられ、週刊誌に騒がれることになった経緯もありました。
けれども、「乙女座」という泉ピン子さんの太陽星座を思えば、それはおそらく本当に「誤解」で「不本意」であったのだろうと思います。乙女座という星は、なにしろ周りのためにとことん尽くす星座だからです。
頼まれごとを断れない、お人よしの星座でもあります。
相手を思ってした自分の行動が、全く役に立っていなかった、むしろ迷惑になっていたという事になれば、最も気落ちするのも乙女座かもしれません。
そういう部分では、とても繊細な感性を持っているために、皮肉にもとれるユーモアを発していた人と同一人物だとは思えないほど葛藤も多くガラスのハートを持っているのも乙女座です。
ですから、かつて週刊誌で騒がれた「共演者いじめ報道」などは人目に触れないご自宅で、泉ピン子さんはとてもつらい思いをされたことだろうと思います。
◆泉ピン子さんの月星座は蟹座
つづきまして、泉ピン子さんの月星座ですが、家族愛や身近な人々への愛情、母性愛を象徴する「蟹座」。
「母性愛」「家族愛」と言っても、泉ピン子さんがご結婚されたのは1989年7月でしたので、42歳でのご結婚となり、旦那さんとの間にはお子さんはいらっしゃいません。
しかし、前述のNHKドラマ『おしん』でも、同じ故橋田寿賀子さんの脚本のドラマ『渡る世間は鬼ばかり』でも泉ピン子さんはかなり若年期から「お母さん役」を全く視聴者への違和感なく演じ続けてきておられますし、とても料理好きであることも有名です。
また、蟹座はどうも聴覚がよく、音楽や歌うことに親和性のある星のようですので、泉ピン子さんが最初にウクレレを持って歌いながらの漫談家を目指されたのも非常に納得がいきますし、デビュー後には歌手としてもレコードを発売されています。
太陽星座の乙女座だけでなく、まさに蟹座!の要素も強く各所に詰まっていることを感じさせます。
◆泉ピン子さんの各天体星座の区分別割合(四区分・二区分・三区分)10天体と小惑星含むパターン
次に泉ピン子さんの各天体別の星座について、見ていきたいと思います。
●太陽:乙女座
●月:蟹座
●水星:乙女座
●金星:乙女座
●火星:蟹座
●木星:さそり座
●土星:獅子座
●天王星:双子座
●海王星:天秤座
●冥王星:獅子座
<小惑星ほか>
●ASC:時刻不明
●MC:時刻不明
●ドラゴンヘッド:おうし座
●ドラゴンテイル:さそり座
●セレス:おうし座
●キロン:さそり座
●ジュノー:射手座
●パラス:うお座
●ベスタ:蟹座
●リリス:水瓶座
◆四区分/火・地・風・水(10天体+小惑星ほか)
火(直感) :2+1<スコア:3+>
獅子座(土星・冥王星)
射手座(※ジュノー)
・・・・・・・・・・・・・・
地(感覚) :3+2<スコア:11+>
乙女座(太陽・水星・金星 )
おうし座(※ドラゴンヘッド・セレス)
・・・・・・・・・・・・・・
風(思考): 2+1<スコア:2+>
双子座(天王星)
天秤座(海王星)
水瓶座(※リリス)
・・・・・・・・・・・・・・
水(感情) :3+4<スコア:10+>
蟹座(月・火星・※ベスタ)
さそり座(木星 ※ドラゴンテイル・キロン)
うお座( ※パラス)
10天体だけを見ると「地(感覚)」と「水(感情)」に寄っており、闘っていくイメージの「火(直感)」の星座は割合的にはかなり少ないことが分かりました。
限定して持っている火の星座は10天体ではいずれも獅子座で、さすがに表舞台で主役級に活躍する大女優としての象意をお持ちだなと感じます。
しかし火の星座の少なさに対しては正直、これは私も意外でした。勝手な思い込みですが泉ピン子さんは不屈の精神で「こんちくしょう!」と常に逆境と闘ってこられたイメージがあります。
そこで、よくよく見てみると、その印象はどうやら冥王星と土星の合(コンジャンクション)から起こっていると思われました。公転周期が長い土星冥王星のコンジャンクションは12年に1度ほどで発生する、時代の変わり目です。
ですから泉ピン子さんに限ったものでなく、この世代の人々全体として、戦後の新しい国家再建の時代を切り開いていく闘志というものを持っていたと思われます。
泉ピン子さんの星座の配分から言うと、地の星座と水の星座が多く、10天体以外で出て来る「おうし座」は「本物の価値」や「技」を追求する星座です。
泉ピン子さんが演技力を杉村春子さんの元で徹底的に学んでいたというお話や、一方で若い頃には全身シャネルで固めていた、というのも何とも「おうし座」らしい「本物を追求する」衝動からかもしれません。
◆二区分/陰・陽(10天体)
陽(男性星座):4<スコア:5>
(天王星・土星・冥王星・海王星)
陰(女性星座):6<スコア:21>
(太陽・月・火星・水星・金星・木星)
テレビ越しではなかなか伝わってこないかもしれませんが、泉ピン子さんは圧倒的に女性っぽさが強い星周りです(笑)
◆三区分/活動宮・不動宮・柔軟宮(10天体)
活動宮:3<スコア:9>
(月・火星・海王星)
不動宮:3<スコア:5>
(土星・冥王星・木星)
柔軟宮:4<スコア:12>
(太陽・天王星・水星・金星)
各天体の星座については「蟹」「さそり」「乙女」「おうし」の水星座+地星座に固まっている印象が強いホロスコープですが、三区分ではかなりバランスよく分配配置されており、柔軟宮スコアがややほかよりも高いことから、芸能界の荒波を持ち前の機転の良さと柔軟さで対応してきたことを伺わせます。
そして、そこへ実直さも行動力もあるというところで、長年大女優として君臨し続けてきたのもうなずける内容です。
◆でもやっぱり泉ピン子さんは何よりも「蟹座」。
長編ドラマである故橋田寿賀子さんのシリーズでは泉ピン子さんは「橋田ファミリー」「渡鬼ファミリー」の母親役として欠くことのできない出演者でもありました。
故橋田寿賀子さんとも公私ともに深いつながりがあり、最期に橋田先生を自宅で看取ったのは他でもない泉ピン子さんだったそうです。
故橋田寿賀子さんだけでなく、泉ピン子さんは若い頃お互いに色々な葛藤があった継母の余生の世話も自ら買って出ていました。
さらに、それだけではなく、泉ピン子さんの旦那さんには結婚後にお子さんが居ることが発覚して、当時は週刊誌のやり玉に遭って号泣されていた泉ピン子さんでしたが、
自分とは1滴の血もつながらないその「夫の子供」をとても可愛がっているというのは有名なお話のようです。
自分の身の回りの人々を、自ら矢面に立って外敵から守り、大事にする姿勢は「蟹座」の愛情そのものです。
そして、泉ピン子さんの土星は「獅子座」ですから、最後は獅子座で〆るのが今世における着地点と言えます。
酸いも甘いも経験して、自身の技を必死で磨き上げ、日本の芸能界を上り詰めた女優である泉ピン子さん。生きた知恵や技術を、「蟹座の世話好き母性愛」をもって与え続けるというステージにここまでも挑まれてきたように思います。
直近でも長年共演した息子のように可愛がってきたであろう俳優さんとの共演拒否騒動など話題となりましたけれども、不器用で繊細な「乙女座」の心も、いつか時が熟した時、手渡した相手の成熟と共にきちんと届く日がやってくるのではないかと思います。
その時、泉ピン子さんは皆の心の中で、王者の獅子座としての輝かしい姿を永遠のものとすることになるのでしょう。
「親の有難みは失くさないと分からない」というのは、いつの世も同じなのだと思います。
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