今回は、2019年にご結婚された壇蜜さんが、40歳目前にして結婚することを決意した理由についての名言をご紹介します。
壇蜜さんが若い頃から目標としていた「経済的自立」「精神的自立」が果たされたということが分かりました。
◆壇蜜さんが40歳目前に「結婚を決意した理由」は「ひとりで生きる自信が付いたから」
壇蜜(だん みつ)
1880年-(2020年40歳)
2019年11月に38歳でご結婚された壇蜜さんが、2020年7月に結婚後の生活についてのインタビューに答えていました。
その際に語られたことが、とても時代を反映する言葉であり、私自身も大きな共感を覚える名言と感じたのでご紹介させていただきます。
「40歳以降もちゃんと生きられそう」という見込みが立ったので、してもいいかなと思ったのが、結婚を決めたもうひとつの理由です。(中略)
私にとって「ちゃんと生きられる」の意味は、経済的・精神的に自立して生きられるということです。ひとりで生きられないから結婚するのではなく、自分ひとりでも生きられる自信がついたから誰かと一緒にいられるようになったわけで。
引用元:『婦人公論』2020年7月21日
つまり、
「ちゃんと生きられる」の意味は、経済的・精神的に自立して生きられるということ。
―壇蜜
若い時代から女性のしあわせについて長く色々な想いを巡らせて、色々な男性と過ごす時間を経て、壇蜜さんが得た答えなのだろうと感じる言葉でした。
◆壇蜜さんの半生は「経済的自立」との格闘の道だった
調べてみると壇蜜さんは、芸能界で仕事を開始する前まで、自身の「経済的自立」を確立するために、とても格闘した時間を過ごされていました。
●大学時代は英語を専門分野にしようと「教員免許」を取得
●和菓子店開業を目指して「調理師免許」を取得
●「遺体衛生保全士(エンバーマー)資格」を取得し葬儀屋で働く
●銀座のホステスをはじめとした水商売を経験
●大学で「行政解剖・司法解剖の補助」の仕事に従事
芸能界にデビューした頃にはいくつかの仕事を掛け持ちしており、芸能界の仕事も「副業」だと思っていたそうです。芸能界で3年やって芽が出なかったらやめるという約束も両親としていました。
◆壇蜜さんが幼少期に生きた時代は、人に「頼らない」「迷惑をかけない」という教育がなぜか主流だった
ほぼ同年代なので、私もとても実感があるのですが、壇蜜さんの子供時代の「親」は子供たちに「人に迷惑をかけてはいけない」「人の世話になってはいけない」という教育をした家庭が多かったように思います。
私の家もそうでした。
壇蜜さんもその点をこんな風に語っています。
幼い頃から両親に、「誰かに頼って生きていくのはダメ」と言われてきたことも、大きいかもしれません。
もちろん、男性に頼って生きていける女性はそれでいいと思います。「頼れること」はひとつの才能ですからね。でも、私にはその才能が希薄で。
引用元:『婦人公論』2020年7月13日
「頼れること」はひとつの才能
こんな風に自分の中に「ない能力」についても「それは才能」と言う壇蜜さんは、見かけの印象とは違って、本当にそれは喉から手が出るほど欲しい、「ない能力」だったのだろうと感じます。私自身を振り返っても、全く同じだなあ…と思いました。
自力で突破するしかない。
そう考えた壇蜜さんが色々な資格取得に励んだこともとてもよく分かります。
これだけ多くの資格を取って、学んで、それでもいつも「経済自立」が果たされないという現実に直面した時に、壇蜜さんがどれだけ深くて大きな失望を抱えていたかということも、つい想像してしまいます。
それでもまた「希望」を持って再スタートを切り続けたことが、現在の壇蜜さんの活躍に繋がっていると思うと、本当に最後までその事実が「幸」か「不幸か」なんていうことは分からないということ、
そして、目の前に何も先が見えない時間が訪れても、自分だけは信じて、「自分の人生を諦めてはいけないんだ」という思いがわいてきます。
壇蜜さんの結婚は、結婚事態もオメデタイものではありましたが、きっと若い時代からずっと目標としてきた、経済的・精神的自立が果たせたという達成感が、同じように大きな喜びであったに違いありません。
苦しみや涙を糧に
人はもっともっと豊かになる
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